「仕事運のない人」なんている?
今日はこんな疑問にフォーカス。
結論としては、
そうめずらしいケースではないのですが、
転職先には事欠かないものの、
どこへ行っても「何かに取り憑かれているのではないか」と思うほど、
ひどい労働環境が続いたという場合で、
ホロスコープに特徴があり、方向転換したら改善された例があります。
同じように何回転職しても、
労働条件や人間関係が最悪ですぐに辞めざるを得なかったという人には、
参考にしていただけるかもしれません。
「仕事運がない人」でも、
転職の成功率は高めだった。

少々前のお話しで、転職や就職がかなり厳しかった時期のことです。
当時で、しかも特に運勢にいいところはなかったのに職を転々とできたのは、
クライアントさんが高望みをせず、希望条件から外れる求人にも積極的に応募して、
精力的に活動していたからでしょう。
職場環境は酷かった。
冒頭で少しお話ししたように、
彼は26歳から3年ほどかけて、4つも職場を転々としました。
一番短かった職場で3カ月だったそうです。
どの職場もブラック傾向が強く、
おまけに「みんなで耐える」みたいな気質の人、
新人いびりが趣味みたいな人などに目をつけられやすく、
散々な思いをしたそうです。
長期的な関係が始まる時には、
ホロスコープになんか出る。
上述の通り、その期間ホロスコープに「これ」という相はありませんでした。
すぐ決まったけれど、すぐ出て行くことになったという感じで、
学びや新しい人間関係は増えていかなかった、
どの職場とも縁が薄かったわけですね。
転職4回目、いよいよつらい目に……

30も前にして4回目の転職をした時、
彼は今度こそこの職場で長く勤めようと意気込んでいました。
しかし入社わずか数カ月で、私物泥棒の濡れ衣を着せられ、
それは疑いが晴れたものの、疑った人へのお咎めがあるわけでもなく、
責められ損みたいな感じに終わってしまったのだそうです。
それで、また転職したいと考えたのですが、
度重なる転職のため、貯金など全然できておらず、
すぐにはやめられない状況でした。
で、サンプルにすることを条件に、
私がホロスコープリーディングを受けたというわけです。
仕事運というか、「人生大改修」だった。

ホロスコープを見て、
「これはしんどかっただろうな」とため息が出そうになりました。
彼の太陽と月はオーブ広めの60度の関係で、アングルにかかっているのですが、
そこに長期的に、冥王星と海王星が来ていたのです。
>>>参考記事:プログレスの月で見る28年(公開鑑定)
いろんな記事で「行動しよう」「28年周期の大運を意識し、長期的な視点で生きよう」と、口を酸っぱくして言っておりますが、 ご縁あって、現在ちょうどこの周期のスタート地点にいらっしゃる、現代美術[…]
冥王星がらみの出来事がたくさん起こっています。
「不幸の星」は存在しない。
ただ、冥王星も海王星も、影響は大きいですけれど、
何も不吉を持ってくる星ではありません。
こういった出方をするときはだいたい、
お勤めの業種とか、あるいはお勤め自体が出生のホロスコープの資質に合致していないとか、
そういうケースが多いです。
冥王星や海王星など、土星の外の天体が、
一見「悪く」働く時
出生のホロスコープは、
生まれ持った資質や、人生の大まかな設計を表すと同時に、
完成イメージ図でもあります。
特に土星より外側にある重い天体が、
一見つらい状況を作り出すときは、たいてい、
人生を出生のホロスコープに修正する動きをみせているのです。
それが、リアルタイムの人間には悪く見えるのですね。
- 特に冥王星・土星は痛いです。
- 天王星は痛い場合もあるけど、唐突過ぎてポカーンみたいな感じも多い。
- 海王星は、腐敗や不正に囲まれてぐじゃぐじゃになる感じで厄介。
後から考えると「あの時が人生最大の転機だった」なんてことが多いです。
>>>参考記事:悪い占い結果は存在しない
前に、占い直しは勧めませんと書きました。 「占いはいいことだけ信じて、悪いことは信じない」姿勢が、果たして問題解決に役立つでしょうか?と。 今日は、「悪い占い結果」が存在しない理由についてお話[…]
仕事=労働とは限らない。

彼の出生のホロスコープにやはり、原因らしいものが特定できました。
彼は5ハウスと11ハウス、
- 「遊びや恋愛など創造的なこと」
- 「組織的な社会からちょっと離れた自由な活動もろもろ」
を管轄する分野が強かったのです。
ちなみにここに緊張がある女性は、ちょっと妊娠しづらい傾向。
親や世間一般の
「いい学校に行って、いい会社に入って」
という価値観に従うのは、29歳くらいまで。
彼は逆にいえば、労働は全く向いておらず、
なんでこのような現状にいたったのだろうと首をかしげたくなるほどでした。
サターンリターン以前は親の価値観の刷り込みなどで生きているので、
こういうことが起こりやすいんですね。
出生図で強い要素は、必ず生活に出ている。
で、5ハウス11ハウス間が強いとなれば、
何かしら「仕組み化された仕事」に関係のない活動をしている筈だと思いました。
そうしたら彼は実は、年に1~2度、小さなカフェバーとかを貸し切りにして、
クラブミュージックのイベントをやっているというのです。
それは仲間数名とお金を出し合い、DJやバンドのノルマなしで、
毎度赤字で開催しているもので、
これで食べていくなど思いも寄らないということでした。
価値観を修正する時は、必ずやってくる。
でもホロスコープ上では、それで食べていけという感じなんですね。
根っからまじめな方で、
お勤めをするとしわ寄せを受けやすいのがありありと見えました。
で、お勤めをしているとからまれやすいので、
どうにかしてそのオーガナイズ業をメーンにできるよう頑張れないか
強く勧めたのです。
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「仕事運がない」とは

結果、何年もかかりましたし、紆余曲折あったようですが、
彼は今、オーガナイズ+音響+ギター講師の三本柱で生活できています。
彼が好きな仕事をで生きていけるようになった話をしたいのではなく、
これは消極的ではない意味で、
実際に「仕事運がない」例だと思うんですね。
「仕事」とは、なんなのか。これをどう捉えるのか。
一般的にいう仕事運といえば、就職・転職・昇進というところ。
でも彼のホロスコープに、その「仕事運」は全くなかったわけです。
で、冥王星や海王星といった重い星が、お勤めをやめさせようとしていたわけ。
彼は3つも仕事を掛け持ちしているし、
同世代の人たちと比べて裕福とは言えませんが、
少なくとも職場の人間関係の悪さや、
求人要項と全く違う実態の会社に悩まされることなく、
好きな仕事で食べることができています。
本当にやりたいことをやろう。
「どうせ何度も転職していたし、
ブラック企業に勤めるしかないのだから、むしろ今が一番裕福な状態」
と、彼は笑っていました。
11ハウスが強くて、人付き合いにお金を使う傾向があり、
あんまり貯金とかはしないのですよね。
当時、真っ赤な大きい吹き出物がいっぱいできていたのですが、
1年もたたず、それもきれいになくなりました。
ストレスを排除するというのは本当に大切です。
そしてそのためには「一般常識」から一歩外れて、
自分が本当に幸せになれる働き方を見つめ直す必要があります。
この例がだれかの参考になれば幸いです。
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