本も少ないしよくわかんないから、
もうちょっと語ってみてよ
特別なんだからねっ
というわけで、リロケーションについてお話していきます。
長いよ。暇な時にでものんびり読んでくださいな~
占いでわかる人生の転換期
リロケーションとは【意味・読み方おさらい】

リロケーションとは、広義には、
「出生のホロスコープをある地点の座標で組み立て直すこと」
「引っ越し先にリロケーションした場合、」というような使い方をする。
故郷から離れて暮らしている人のホロスコープリーディングをする場合は、
- ①出生地のホロスコープ
- ②現在地のホロスコープ
を組み合わせて考えます。
リロケーションは狭義には、
意図を持って移動することをいう
より有意なホロスコープの効力を得るために、
意図を持って移動する技法を指して、リロケーションという場合も多い。
上述の性質を利用して、例えば
- 個人的資質が底上げされる/大運が上がる場所へ行く
- 太陽回帰(誕生日)に合わせて移動し、年運を上げる
というアプローチをするわけです。
今日は、きみのこえが【ご縁探し】と共に猛プッシュしている、【リロケーション】についてご案内。 簡単に言えばリロケーションチャートは、出生のホロスコープを現在地に置き換えたチャートのこと。&n[…]
リロケーションを全否定する西洋占星術師もいる
リロケーションについては、占星術師によって意見が全く違います。
リロケーションなど意味がないと言っている方
(すると、現在地は全く使用しないのかな?)も、
「太陽回帰図は居住地で出す。三ヶ月以上住んだら居住地とする。
それ以下の期間はその場にいる時だけ有効」
というふうに、ルールを決めている方もいる。
ただこの考え方、きみのこえはちょっと腑に落ちないのです。
(他の占い師の意見を否定したいわけではないです。念のため)
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【リロケーションの効果はあるのか】
出生地 VS 現在地(居住地)

まず、出生のホロスコープをリロケートするかどうかが、占い師によって違います。
- 出生のホロスコープを現在地(居住地)に
リロケートしたものを参考にする占い師 - 常に出生地の出生ホロスコープ+進運(今回説明は省きます)
+現在地の現在の空模様で考える占い師
の、主に二種類いるということです。
きみのこえは前者。
また、前者も
- 「現在地」=「本当に今ここ、今立っているこの場所」を使用する占い師
- 「現在地」=「居住地」と考える占い師
に分かれます。
きみのこえは中間というところ。
トランジットについて
さて、通常トランジットは、現在地で出します。
占星術師に、鑑定前に欲しい情報に「現在地」を入れていない人はいないでしょ?
基本的に必要だから、情報を頂くのです。
基本、出生ホロスコープ+進運+現在地(居住地)の現在の空模様で、考える。
どの教科書でも、どの占星術ソフトでも、デフォルトでそうなっています。
緯度経度を変えることによるトランジットの変化は、これだけ
しかし実は、トランジットの星の度数(ホロスコープの中での居場所)は、
世界のどこに居ようと変わりません。
居る場所によって大きく変わるのは、
「アングル」をはじめとした、計算で得る「感受点」。
リロケーションしないのなら、
「現在地」はリターン図を出す時くらいしか使わない
トランジットと出生図を見比べる時、
トランジットの「アングル」は殆ど意味をなしません。
4分に一度移動するものを、運の判断には使わない。
すると出生地・居住地を重視する場合、
実際の「現在地」はほとんど使ってなくないか?
きみのこえは疑問なのです。
「現在地」が南中しているのにそれを完全に無視して、
同じ時「出生地」や「居住地」が迎えている日の出を重視するのはおかしいと思うのですよ。
実際「現在地」に立って南中を迎えている、
「現在地」で宇宙の影響を受け取っているのだから。
【リロケーションの効果はあるのか】
そもそも「現在地」「居住地」ってなんだ

それでも、「現在地」=「居住地」とする考え方が一般的なのは当然ですし、
事実わたしもその考え方でチャートを出しています。
きみのこえとしては、
「過去の現在地」のチャートを結局「居住地」でリロケートするのだ、
と理解している。
「出生地」や「過去の現在地」がどうあろうと、
基本は「居住地」に暮らしているのだから、
「回帰図」なども常に「居住地」にリロケートされているのだ、という見方です。
ポイント
特に「太陽回帰図」は、年運を見る重要なファクターです。
>>>参考記事:ソーラーリターンチャートの読み方
なんとか大運を読めるようになったよー!もっと細かく一年の運勢をよみたいな きみのこえはい、レクチャーします。出血大サービスなんだからねっ というわけで、 このサイト、【きみ[…]
〇ヶ月以上住んだら居住地?
ただその上で、「居住地」てなんやねん。
「〇ヶ月以上住んだら居住地」なのだとして、
誕生日前後に引っ越した人はどうするんだ?
外国に引っ越したとしても、直近〇ヶ月以上住んでいた日本の前住所で出すの?
「住民登録している場所」と言っている占い師もいる。
でもじゃあ、住民票を地元に置いたまま4年間上京する大学生とか、どうすんのよ?
きみのこえはわりと理屈っぽい方で、
「基本住民登録している場所で見るけど、この人の場合は現在居住地」
みたいな、その場その場で理論を変えるやり方には首を傾げてしまうのです。
理論は人によって違うとしても、理は通ってなきゃダメだろ。
【リロケーションの効果はあるのか】
きみのこえの持論

- リロケーション効果は半月程度の滞在で、
個々人によるが長くて半年(たいてい2,3ヶ月程度か) - リロケーション回帰図の特色は出生地+居住地のチャートに乗る
というところ。
リロケーション効果は半月程度の滞在で、
個々人によるが長くて半年(たいてい2,3ヶ月程度か)
その場限りではなく、永遠でもなく、影響はしばらく持ち歩く、という考え方。
だいたいにして「居る場所のチャートのみ有効」ということになれば、
出生地のチャートを一生引きずるのは理論としておかしいですし、
「出生地のチャートは動かさない」ということになれば、
太陽回帰とかを現在地ないし居住地で出すのはおかしいんですよ。
けれど当然、生を受けた場所「出生地」、
日常の長い時間を過ごす「居住地」の影響も持ち歩いていて、
たかだか半月程度居た場所で受けた影響に比べれば、
それらの方がずっと強い。
リロケーションによって「出生地」や「居住地」での影響を帳消しできるとすると、
リロケーションという技法自体が成り立たないわけです。
逆に、「出生地」や「居住地」での影響が続くのだから、
リロケーションチャートの影響もその場限りではない。
リロケーションチャートのみ「その場限りのもの」とする理由はないからです。
長く居れば居るほど、深く関われば関わるほど、影響は強く長く残る。
リロケーション回帰図の特色は、
出生地+居住地のチャートに乗る

同じ理由で、回帰図や開業図のような「特別な時を切り取ったチャート」にも、
「その時に居た場所」の影響が残ると考えます。
実際、結局のところ日常生活では、
リロケーションチャートを「居住地」にリロケートすることになるし、
星の配置は変わらないので、「運命を変える」ほどの効果ではないです。
けれど
現在地関係なく居住地で出した太陽回帰図
と
太陽回帰図を居住地でリロケートしたもの
とでは、全く違う。
居住地で出生図をリロケートしても、出生地の影響を無視しないように、
リロケーションチャートの影響も、無視しない。
レイヤーを重ねるように、影響は残っていくのです。
まとめ

リロケーションチャートとは、
出生地と居住地に縛られたホロスコープに新しい要素を加えてくれるもの。
そこで、
- 「アングル」がなるべく有意の位置に来るように調整して、
- あるいは目的に合ったハウス配置になるように調整して、
影響を受け取りに行く。
もどかしいのは、
「リロケーションした場合」と「リロケーションしなかった場合」の
両方を知ることはできないのですよね。
でも、特にMCに星を乗せるリロケーションは、
たぶん思っていらっしゃるより如実にわかります。体感してみよう。
すべての人に、よりすばらしい人生を。そして占星術には、理の通ったメソッドを。
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