ネガティブ、「negative」とは、
ラテン語の「否定(negativus)」が語源なんだそうです。
否定的、後ろ向き、消極的・・・なんか聞いてるだけで気がめいりそうですけれど、
現役占い師としてはちょっと一言モノ申したいので、
聞いていってくださいな。
世間はどうして、ネガティブな思考を捨てろと言うのか?

きみのこえはここが本当にわからない。
自己啓発的なメディアによくある文言を拾ってみようか。
ネガティブな考えを捨てて、人生をたのしく生きよう!
あたかも人生が基本的にたのしいものであるかのよう
そしてあたかも人間が基本的に楽観的な性格を持っているかのよう
新しい趣味を見つけよう!
あたかも無趣味だから後ろ向きなんだろ、と言わんばかり
パーッと遊んで、ネガティブを追い出そう!
パーッと遊ぶことを無価値と思うのがネガティブな人間なんですよ
「わたしはこれからネガティブな考えを捨てます」とかなんとか鏡を見て言おう!
こえーよ。
考えるのをやめちゃおう!
人間は考える葦である。
自分を大切にしてあげよう!
あたかもネガティブな人間が、自分を大切にしていないかのように。
さあ、きみのこえがネガティブな人間であることがよくわかりましたね!!
でも、「もうさ、考えるのやめちゃえば?★ミ」なんて言う占い師、嫌でしょ?
マイナス思考が災いするのは、視野が狭い場合のみだ

物事には表と裏があります。
消極的な発想は言い換えれば、危機管理能力であり、防衛力であり、安定性です。
例えば、仕事の上で
- 「表現は適切か? 誤謬はないか?」
- 「取引先のニーズに応えられているか?」
- 「これは行きすぎだから、もう少し角を削ろう」
- 「それは突拍子もないから、もっと現実的に考えて」
- 「この作品自体は素晴らしいけど、商業的には駄目」
こういった細かな制限に合わせていく力ですよ。
反面、
例えば、せっかく昇進の機会を与えられても、
- 「自分にできるのか・・・?」
- 「もっと向いている人がいるだろうに・・・」
- 「みんなから文句を言われるようにならないか・・・?」
- 「地位はなくても、現状のままでよくないか・・・?」
- 「残業が増えるんじゃないか・・・?」
- 「休日出勤とかしなきゃ駄目かな・・・」
- 「みんなに指示出しするとかプレッシャー強すぎ・・・」
などなどと考えて辞退してしまうのも、
同じエネルギーがなすこと。
「集中したいのにすぐに他のことを考えてしまって、なかなか進まない」
こんなこともありませんか?
それは頭の中にゴミがたくさんできてしまった結果です。
ネガティブな人は、視野を広く持て

どうせネガティブなら、とことん考え抜くことです。
上の例でいえば、「昇進したらどうなる?」で思考が止まっているのが良くない。
- 「昇進しない場合はどうなるんだ・・・?」
- 「評価ガタ落ちで、リストラ対象になるんじゃ・・・?」
- 「転職なんかしたくない・・・」
- 「組織改編してるし、昇進を蹴ってもどうせ異動になるのでは・・・?」
ここまで考えよう。
目の前のことしか見えないと、ネガティブはどこまでも人生の負担になる。
遠くのことが見えれば、ネガティブは味方に変わる。
「ネガティブな人間」はいない
上記2例は、同じ星回りです。
なにもホロスコープに、
- 「仕事を詰められる有能な人」
- 「防衛心が強すぎて何にも挑戦できない人」
と書いてあるわけじゃないんですよ。
きみのこえがよく言う、「資質を理解して意識的に使う」というのは、
このエネルギーを実務に使うよう、日ごろから意識するということです。
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どこから読んでもいい。そして、できることから実践しよう。
ネガティブは、安定している
危機管理能力、防衛力、安定性。
これが強すぎれば、確かに人生の幅は狭まるんです。
冒険しないからね。
実例や堅実性を重視して物事を選ぶ以上、当然の成り行きです。
でも、悪いことじゃない。
実際よっぽどの不運でもない限り、生活がゆらぐことはないでしょう。
ネガティブな人は、積み上げで戦え!
実績、信頼、技能、経験を積み上げること。
それがネガティブの戦い方です。
ネガティブは根拠のないものを信用しないので、
実際に積上げたものでないと、自信として認識できません。
まとめ

- ネガティブも悪くないし、使いよう。
- 視野を広く持てば、、ネガティブは味方に変わる。
- ネガティブは危機管理能力、防衛力、安定性。
- 実績、信頼、技能、経験を積み上げて武器にせよ
いかがでしたか?
あれっ
「そんなこと言ったって、自分にはムリ・・・」
って声が、聞こえたような、気のせいかな?
気のせいだな、うん。
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