マイナーアスペクト
複合アスペクトのまとめ
Aspect(アスペクト)とは?
日本語で【相】という意味。
基本的に、ホロスコープに描かれた星同士が
幾何学的な模様をつくること。
- 正三角形の座相ならスムーズな進展
- 四角なら障害あり
なんてのが通説ですが、
吉凶ではなく総合的に判断しましょう。
- 1 はじめに、オーブについて
- 2 コンジャンクション/conjunction【0度】
- 3 セミセクスタイル【30度】
- 4 デサイル/decile【36度】
- 5 ノヴァイル/novile 【40度】
- 6 セミスクエア/semi square【45度】
- 7 セプタイル/septile【51.428…度】
- 8 セクスタイル /sextile 【60度】
- 9 クインタイル/quintile【72度】
- 10 スクエア/square【90度】
- 11 トライン/Trine【120度】
- 12 セスクイコードレート/sesquiquadrate【135度】
- 13 バイクインタイル/biquintile【144度】
- 14 クインカンクス/quincunx【150度】
- 15 オポジション/opposition【180度】
- 16 複合アスペクト
- 17 グランド~/Grand
- 18 Tスクエア/T-square
- 19 コンプロマイズ/compromise(調停)
- 20 ミスティック・レクタングル/mystique rectangle
- 21 カイト/Kite
- 22 ヨッド/yod
- 23 アルプス型(ヨッド)
- 24 ブーメラン
- 25 小三角/mini trine
- 26 クレイドル/cradle
- 27 トールハンマー/Thor’s hammer
- 28 ステリウム/sterium
はじめに、オーブについて

オーブとは?
アスペクトを認める範囲のことを、
オーブ(許容度)といいます。
占い師によって1~10度くらい違うのですが、
出生図でメジャーアスペクトなら、
たいてい6~8度くらいはとるのかな?
極端な人では、
「オーブを12度とる」
「太陽が牡羊座0度、月が牡羊座12度でも、
合のアスペクトがあると認める」
ということですね。
きみのこえの基準
きみのこえはマイナーアスペクト・ハーモニクスを扱うので、
オーブは基本的に狭めです。
出生図なら、
とはいえ、
- ステリウムなら8度くらいはみるとか、
- 複合アスペクトは甘めにみるとか、
そのへんは場合によって対応しています。
マイナーアスペクトやミッドポイント(ハーフサム)なら、
出生図でも1度未満。
さて、ではアスペクトを、度数順に紹介していきます
コンジャンクション/conjunction【0度】
水星と金星のタイトなコンジャンクション例
参考記事:山下智久さんのホロスコープ
コンジャンクションとは?
星の影響が混ざり合うアスペクト。
混ざり合うので、本人は自覚しづらい。
影響度はオポジションと共に最も強力。
扱いの難しさは、関り合っている星によってかなり違う。
セミセクスタイル【30度】
火星と冥王星のセミセクスタイル例
参考記事:新木優子さんのホロスコープ
セミセクスタイルとは?
基本的に、お隣のサイン同士は険悪なのですが、
30度はぶつからないのです。
ある程度の協力体制をもって見守り合うみたいな、
ご近所さん的距離感。
トランジットが来ると、
片方に90度の時、もう片方に120度になるよ。
デサイル/decile【36度】
火星と木星のデサイル例
参考記事:深川麻衣さんのホロスコープ
デサイルとは?
強い星のPRを弱い星がさせられるアスペクト。
でも上手にPRできるんですよ。
ノヴァイル/novile 【40度】

土星と冥王星のノヴァイル例
参考記事:堂本剛さんのホロスコープ
ノヴァイルとは?
トラインの3分の1。さまようアスペクト。
哲学的に考え、独立的に実践する。
どこまでいってもゴールがない、終わらない探求と彷徨。
題材や行動が実用的かどうかは全く考慮されない。
ちなみに
これもHN9でコンジャンクションです。
参考記事:佐藤勝利さんのホロスコープ
セミスクエア/semi square【45度】
トランジットの海王星とネイタルの土星の
タイトなセミスクエア例
参考記事:槇原敬之2度目の逮捕
セミスクエアとは?
スクエアの半分。一点集中、力を溜め込むアスペクト。
溜めて溜めて、強く押す。決断力と頑強な意志。
社会的な権力に関係します。
セプタイル/septile【51.428…度】

水星と海王星のタイトなセプタイル例
参考記事:村上信五さんのホロスコープ
セプタイルとは?
割り切れない座相。
唯一宿命的なアスペクトといわれています。
つまりギフト。絶対に実現させたい衝動です。
このアスペクトを持つ人は、たいてい仕事で活用しています。
セクスタイル /sextile 【60度】
海王星・水星と冥王星のタイトなセクスタイル例
参考記事:堂本光一さんのホロスコープ
セクスタイルとは?
違う元素同士で手を繋ぐアスペクト。
相手の出方を見つつ関わる感じで、成長力があります。
主観と客観が入れ替わるというか、
どっちかを外部とみなしたりします。
火星とのセクスタイルがあったら、
- 火星的な若い男性に助けられるか
- 若い男性を助けるか
みたいな見方ができる。
クインタイル/quintile【72度】
水星・海王星のクインタイル例
(火星と冥王星のノヴァイル あり)
参考記事:吉岡秀隆さんのホロスコープ
クインタイルとは?
遊ぶアスペクト。
色々なものを作りまくる。個性爆発。
周りのことは全く気にしないで、
やりたいように素直に遊ぶ。
それが世間に受け入れられるかは保障されていないけれど、
このパワーが新しい面白さを生み出していることは間違いないです。
人にインスパイアを与える、創造的なパワー。
スクエア/square【90度】
冥王星と土星のタイトなスクエア例
参考記事:知念侑李さんのホロスコープ
スクエアとは?
真横から飛び蹴りしてくるアスペクト。
全く予期していなかったところでイベントが起こるのでびっくりするが、
それを解決していくので、
こなれてきた頃には問題解決能力が上がっている。
ある意味最も発展力があるアスペクト。
全く新しい方向性でのスタートになることも多い。
トライン/Trine【120度】
冥王星と太陽のトライン例
参考記事:米津玄師さんのホロスコープ
トラインとは?
握手って、お互いの腕が斜めになりますよね。
あんな感じのアスペクト。
正面切らずに友好関係を結ぶ感じ。穏やかな発展力。
ただ自助作用というか、ある程度閉鎖的な発展。
他の元素に邪魔されない、手助けもされないところで
スムーズに伸びる感じです。
セスクイコードレート/sesquiquadrate【135度】
金星と海王星のセスクイコードレート例
(木星にクインカンクスでもある)
参考記事:辻美優さんのホロスコープ
セスクイコードレートとは?
45度の三倍。
セミスクエアに支配力を足したようなアスペクト。
強力な意志、容赦ない断言、スーパー胆力。
バイクインタイル/biquintile【144度】
土星と木星のバイクインタイル例
参考記事:山田涼介さんのホロスコープ
バイクインタイル
72度の二倍。遊ぶ・作るアスペクトに違いはない。
クインタイルもそうだが、
周囲のことなど全く気にしないし、
影響を吸い込まないので、その点守られている。
実際嫌な気みたいなものってあるんだよね。
そういうものを受け付けない。
おもしろいの見つけた
参考記事:横山裕さんのホロスコープ
クインカンクス/quincunx【150度】
太陽・土星と火星のクインカンクス例
参考記事:菊池 風磨さんのホロスコープ
クインカンクスとは?
改造アスペクト。
互いに全く理解不可能なサイン同士で結ばれるので、
強い方の星が弱い方をつくり変えようとする。
結果的に、大人になった頃には、
ものすごく能力が強化されていることが多い。
生まれつきできる人より、
努力して身に着けた人の方が根本的に強い。
オポジション/opposition【180度】
太陽と海王星のオポジション例
参考記事:二宮和也さんのホロスコープ
オポジションとは?
清水の舞台から飛び降りるアスペクト。
自分が飛び降りないと、環境の方が飛び込んで来る。
星によっては緊張感が強すぎるので、
他にも色々ある
- セプタイル51.428度 の2倍 ・バイセプタイル【102度51…】
- デサイル の3倍 ・トレ デサイル 【108度】
- セプタイル51.428度 の3倍 ・ トライセプタイル 【 154度17… 】
- 心理占星術の人がよく使うクインデチレ【165度】
など 、ほかにも色々あります。
きみのこえは2倍・3倍アスペクトは、
ハーニモクスで見ると簡単ですよ!
複合アスペクト
今までに紹介したアスペクトが合わさって、
より強力な大きな図形をホロスコープに描くことがあります。
グランドトラインくらいなら星3つでできるので、
わりとたくさんの人にあります。
影響がソフトでもハードでも、
なかなか見られない、とても恵まれた座相です。
お母さんに感謝!٩( ᐛ )و
グランド~/Grand
「グランドなんとか」ときたら、
上記で紹介したアスペクトを、
全部で360度になる数集めた座相です。
- グランドトライン=トライン【120度】3つで360度
ホロスコープに大きな正三角形 - グランドスクエア=スクエア【90度】4つで360度
ホロスコープに大きな四角形 - クインタイルなら5角形
- セクスタイルなら6角形
というわけです。
そのアスペクトの意味を、
二倍三倍したような感じでとらえてください。
グランドトラインなら、
三つの星がスムーズな協力関係を結んでいるわけです。
グランドクインタイルなら、スーパー1人遊びです。
グランドトライン例

水星と土星・天王星と海王星のグランドトライン例
ゆるいけど、カイトでもある。
参考記事:アントニオ猪木さんのホロスコープ
グランドクロス例
水星と海王星・天王星と月と火星のグランドクロス例
参考記事:二階堂ふみさんのホロスコープ
グランドセクスタイル例
Tスクエア/T-square
月と木星と天王星のTスクエア例
参考記事:吉柳咲良さんのホロスコープ
Tスクエアとは?
オポジション+スクエア2個の複合座相。
正面から左右から、色んなものがガンガンやって来て忙しい。
休みなく改善する。
メジャーなハードアスペクトの複合ということで、
めちゃくちゃ嫌われている。
でも、問題に多く当たるということは、
問題解決能力がものすごく高い人になる可能性を秘めているんですよ。
立ち向かう人、折れない人、勝ち登る人のアスペクト。
コンプロマイズ/compromise(調停)
月と木星と冥王星の調停例
他、グランドトライン・Tスクエアあり
参考記事:望月歩さんのホロスコープ
調停とは?
オポジション+トライン+セクスタイルの複合アスペクト。
オポジションをつくっている二つの星それぞれに、
トラインとセクスタイルを投げかける星が加わって、
緊張を緩和し、調整するアスペクト。
清水の舞台から飛び降りた人をファイト一発してる感じ。
表記ゆれが激しく、
人によってMediation、Wedge、Reconcileあたりも使う。
だから日本だと、
日本語で「調停」っていうのが主流なのかも?
ミスティック・レクタングル/mystique rectangle
木星・キロンと冥王星と金星と海王星の
ミスティック・レクタングル例
他、グランドトライン・Tスクエアあり
参考記事:miwaさんのホロスコープ
ミスティック・レクタングルとは?
4個の調停が重なって長方形になっている座相。
雨漏り修理のアスペクトです。
あっちを調整したと思ったらこっちが漏れてる、
こっちを調整してたらそっちも漏れてる、という永久機関。
とても忙しくてたいへんなのだが、
その分、人より多くの知識や経験を得る。
カイト/Kite
月と水星と冥王星と海王星のカイト例
参考記事:桜井ユキさんのホロスコープ
カイトとは?
帆という意味です。
グランドトライン+オポジションの複合座相。
発展力と、動機付け&方向付け。推進力がアップする。
大きな目的でしか発動しないといわれているが、
きみのこえが見ている感じ、
これを持っている人はみんな大きなことをしている。
カイトが大きなことをさせるのか、
大きなことをしているからカイトが発動しているのか。
カイトをつくる星へのトランジットのコンタクトで動き出したタイプと、
進運(プログレス)によって動き出したタイプがいるので、
まあどっちかは人によるのかな。
ヨッド/yod

火星と月・キロンと海王星のヨッド例
Tスクエア・調停などもあり
参考記事:斎藤工さんのホロスコープ
ヨッドとは?
セクスタイル+クインカンクス2個の複合座相。
神の指という意味。
頂点の星が、
セクスタイルの2つの星の目的に縛られるので、
ハードアスペクトとして悪名高いのですが、
セクスタイルをたくさん持っている人は
トランジットでわりとよくヨッドになります。
なにかを向上させるには、
この集中的なアスペクトは悪くないです。
修行が嫌なら、ハードなだけのアスペクト。
アルプス型(ヨッド)
月・水星・海王星・冥王星のゆるいアルプス形。
(出生時間不明なので、月がこの位置かも不明)
参考記事:滝沢秀明さんのホロスコープ
複数ヨッドで、
上辺が90度(スクエア)になる台形型をしているものを、
「アルプス型」といいます。
90度を見ずに、横たわっているヨッドだけ見ると、
リボンみたいな、二つの山みたいな形です。
現実離れしたスケールの大きさ、
そのために常識離れする生活と人生、
目的に自分を捧げるような集中と突破力。
ブーメラン
進行図の冥王星・海王星・火星ヨッドに、
経過図の木星・火星オポジションでブーメランを形成。
参考記事:反町隆史・松嶋菜々子夫妻の結婚時期
ヨッド+その頂点にオポジション。
150度と60度、180度と60度、切り替えながら動く印象。
180度が動くとき、60度を使って活動するんだけど、
150度の訓練性に穴をあけて飛び出すような感じ。
ブレイクスルーになることもあれば、
今まで力を溜めるように訓練していたことをおじゃんにしてしまうことも。
志村けんさんのお亡くなりになった時期、
プログレスに形成が見られました。
小三角/mini trine
太陽と土星と月の小三角例
参考記事:黒木華さんのホロスコープ
小三角とは?
トライン+セクスタイル2個の複合座相。
安定してこつこつと目的に向かうアスペクト。
働き方が地味なので自覚しづらいが、とっても実用的。
クレイドル/cradle

天王星と冥王星と火星(月も?)と土星のクレイドル
参考記事:平野紫耀さんのホロスコープ
クレイドルとは?
トライン2個を内蔵した、
オポジション+セクスタイル3個の台形アスペクト。
調停2個とも、小三角2個ともいえる。
調停2個でひとつのオポジションを調整するわけなので、
- 根回し能力が高い人
- 問題解決能力が高い人
がよく見られる。まとめ能力。
ちなみにもう一個60度が加わると、
グランドセクスタイルの一個欠けで、
クリスタルという座相。
(ホームベース・ダイアモンドともいう)
トールハンマー/Thor’s hammer
スクエア+セスクイコードレート2個。神の鉄槌という意味。
正論・常識論でぶん殴る座相。
とても頼りにされるが、敵もつくりやすい。
人の一番指摘されたくないところを正しく強い論で突くので、
反逆されるのよな。
ステリウム/sterium
射手座のステリウム(オーバーロード)
参考記事:中村倫也さんのホロスコープ
ステリウムとは?
3つ以上の星のコンジャンクション。
星の影響が混ざり合うのはコンジャンクションと同じだが、威力が桁違い。
例えばきみのこえは勝手に、
杉田かおるさんは8室ステリウムだと思っているが、
影響度的には彼女の人生を見るとよくわかる。
杉田さんは重い星と月のステリウムなので、
波乱万丈にもほどがある人生だけど、
乗り越える力強さがあるんだよな。本当に強い相。
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